使う場面
営業利益と倍率、純有利子負債を入力すると、事業価値と株主に残る価値が出ます。
標準のシナリオ
あらかじめ入っている値から始めます。
- 営業利益: 20,000,000 円
- 倍率: 4
- 純有利子負債: 5,000,000
詳しく見ると: 株主価値: 75,000,000 円.
初期値での計算例
営業利益2000万円に4倍をかけると事業価値は8000万円、負債500万円を引いた株主価値は7500万円です。
倍率は業種と成長性で変わります
中小企業の売買では3倍から5倍が一つの目安ですが、案件ごとの幅は小さくありません。
経営者への依存度が価格を下げます 社長の人脈だけで受注が回っている会社は、引き継いだ後に売上が落ちる懸念から評価されにくくなります。
純有利子負債を引く理由
買い手は借入も引き継ぐため、事業そのものの価値から負債を差し引いた額が株式の対価になります。
手元の現金は負債から差し引きます 純有利子負債とは借入金から現金預金を引いた額で、現金が多ければ株主価値は上がります。
この方法は簡便法です
将来の現金の流れを割り引く方法や、純資産に着目する方法とは前提そのものが異なります。
役員報酬の水準を調整します
オーナーが相場より高い報酬を取っていれば、その分を戻して営業利益を計算し直します。
一時的な損益は除きます 資産の売却益や災害による損失など、翌年以降も続かない項目は取り除いて考えます。
実際の価格は交渉で決まります
この計算は出発点であり、買い手の戦略や競合の有無で最終的な金額は動きます。
注意したいこと
倍率を業種平均で固定する、役員報酬を調整しない、一時的な損益を含める、この三つです。中小企業の売買では営業利益の3倍から5倍が一つの目安になりますが、案件ごとの幅は決して小さくありません。社長の人脈だけで受注が回っている会社は、引き継いだ後に売上が落ちる懸念から評価が低くなりがちです。買い手は借入も引き継ぐことになるため、事業価値から純有利子負債を差し引いた額が株式の対価になります。純有利子負債とは借入金から現金預金を引いた額であり、手元資金が厚ければ株主価値はその分だけ上がります。将来の現金の流れを割り引く方法や純資産に着目する方法とは前提が異なるため、算出される結果も一致しません。オーナーが相場より高い役員報酬を取っている場合は、その差額を戻してから営業利益を計算し直す必要があります。資産の売却益や災害による損失など、翌年以降も続かない項目は取り除いて平常時の利益を見ることになります。この計算はあくまで出発点であり、買い手の戦略や競合の有無によって最終的な金額は大きく動きます。従業員の引き継ぎ条件や取引先との契約の移転可否も、価格の交渉材料として持ち出されることがあります。許認可が必要な業種では、その承継が可能かどうかが評価そのものを左右してしまう場合もあります。決算書の数字だけでなく、在庫の実在性や売掛金の回収可能性も買い手側の調査で確認されます。